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「バロウズと『フールズ・メイト』: Part 3」を更新。『裸のランチ』 新装版の項に文庫版の話題を追加し、ついでに 『GS vol.4』の写真も載せた他、細 かい修正。
「本あれこれ」コーナーに『黒後家 蜘蛛の会』を追加。たまに「あのゲストが出てくるのは何巻の何て話だっ け?」とか「×××のネタを使ってたのはどの話だったかな」と悩むことがある ので、備忘録を兼ねてリストを作った。ネタの詳細まで書くわけにいかないのが もどかしい。なので、その部分には適当に虚実が入り雑じっている可能性がある。
「本あれこれ」コーナーに『2004年版 文庫解説目録』を追加。ちくま文庫/ちくま学芸文庫で新たに品切になった 本を抜き出してみた。
「バロウズの本」に、文庫化された『ソフト マシーン』(河出文庫) を追加。案外薄い本だったことを再発見 (文庫本文は207 ページ、ペヨトル版では182ページ)。「今回、文庫化にあたっては大幅に訳文に 手を入れ……と思ったが、実際にチェックしてみると大幅にまちがっているとこ ろはまるでなく、細かい些末な訂正にとどまった」 (山形浩生「文庫版にあたっ ての付記」、219ページ) とあり、既刊の『裸のランチ』『ジャンキー』のよう な目立った改訂はない模様。初版 (オリンピア・プレス版) に関する情報等が補 充されている。気になったのは以下の部分。
また蛇足ながら、浪速書房版について。その後、同じシリーズでミッキー・ダイ クス著『裸のランチ』なる一冊を入手した。これは著者紹介にはバロウズの経歴 が使われているが、実際の小説の中身はバタイユ『眼球譚』である (同上、222 ページ)。
ミッキー・ダイクスの『裸のランチ』なら、ぼくも持ってる。タイトルに釣 られて買ってパラパラめくってみて、バロウズとは全然関係なさそうなポルノだっ たんで読まずに放ってあった。そうか、中身は『眼球譚』だったのか──あっち も未読だから気付きもしなかった。ただ、手元にある本の版元は浪速書房ではな く戸山書房 (水谷次男訳、1972年)。「禁断の文学」というシリーズの一冊であ る。改めて目を通してみると確かに中身は『眼球譚』(を加工したもの) だから 同じ小説だと思われるが、浪速書房版を再刊したものなのだろうか。何やら思わ せぶりな冒頭部分は印象に残っていた。
猫の眼の輝きは、私の生涯の基本の原点になる。それは、ランチの中の卵でもあ る。
これからの長い物語は、そのランチの中の卵を、結局どうして得たかということ に尽きるのである (9ページ)。
『眼球譚』にはこれに相当する箇所はない。タイトルに合わせて付け加えら れたのだろう。おしまいの方には、この導入部に対応した締めくくりの文章もちゃ んと挿入されており、なかなか芸が細かい。
「本あれこれ」コーナーの『 月世界旅行 』に加筆。索引として抜き出す項目を増やした (約500)。筆者の興味が科学 史や観念史に偏っているので、戦争や政治関連の註から選んだ項目は少め。
ファイルの構成を一部変更し、編集日誌の過去ログを整理した。各年ごとの 日誌のファイルサイズはこうなってる。
年 Size 1998 4970 1999 18546 2000 9257 2001 8556 2002 7248 2003 7862
サイズが更新頻度に比例するとは限らないが、1999年分だけが突出して大き く他は似たり寄ったり。「はて、1999年には何をやってたんだろう」と見てみる と、本のコーナーが比較的熱心に更新されているのに加え、現在ではすっかり等 閑に付されてる「Macintosh で NetBSD」「Macintosh でアラビア語」に時間を 費していた。懐しい。
「本あれこれ」コーナーにヴェルヌの『月世界旅行』を追加し、何冊分かを更新。 カント、メーテルリンク、ボルヒェルト他。主にデータの補足 (収録作品一覧や 目次を載せてみた)。
1月30日に悩んでた問題は解決。ハヤカワ文庫の『ペ イチェック』にはやはり原本があった。本屋で洋書の棚を眺めてたら "Paycheck" ってタイトルのハードカバーを発見。「これはもしや」と中身を調 べると、ハヤカワ版と収録作品も順序も一緒。発行元はゴランツだった。なので 英国版。 英国の Amazon で検索したら出てきた (日本の Amazon でも見つかるが、何 故か「ドイツ定価」(ユーロ立て) で表示される)。これ、米国版もあるんだろう か。
日本語ページのいくつかのファイルが文字化けしてるのに気付き、修正。 Emacs でのHTML編集用に使ってる yahtml の設定をチェックしてなかったのが原 因。文字コードをEUCにしてファイルを開くようになってた (Plamo が用意して くれる「.emacs」の当該部分を見逃してた)。METAで「charset=iso-2022-jp」を 指定してるにもかかわらず、ファイルをEUCに変換・保存してしまってたわけだ。 以下のように変更。
(setq yahtml-kanji-code 2) ; 1=sjis, 2=jis, 3=euc
常用しているw3mでは特に異常もなく表示されてたので、たまたまMozillaで 開いてみるまで気が付かなかったという御粗末。
「ディックの本」に、『ペイチェック』 (ハヤカワ文庫) を追加。映画公開に合わせた短編集だが、新訳が一つもないの でがっかりさせられる。入門者やコレクター以外の普通のファンにはほとんど有 難味はない。ハヤカワ文庫の既刊分で読めないのも3編だけで (「ナニー」「ジョ ンの世界」「傍観者」)、肝心の表題作も『パーキー・パットの日々』で読める のだ。そっちのカバーを付け換えて新装版を出せば事は済んだような気もするが、 新刊として売り出した方が映画とのタイアップ効果が大きいと見込んだのか。
先行短編集との作品選択のかぶり方、浅倉久志のあとがきの「本書は、その 映画の原作である中篇『ペイチェック』を表題作にした作品集で、アメリカでの 映画公開に合わせて新たに編集されたもの」(p.573) という記述、版権表記のと この「Paycheck: Classic Stories」という英題などから、米国で出た本をその ままの内容で刊行したものかと思われる。
調べると、米国でも "Paycheck: And Other Classic Stories" という似たよ うなタイトルの本が2003年9月に出てるが、これは "The Collected Stories of Philip K. Dick" の第1巻を改題したもので今回のハヤカワ版とは別物だ。他に それらしいものは見つからず、もし早川の独自編集だとすると何故「アメリカで の映画公開に合わせて」編まなきゃならんのか疑問だし、どうもよくわからない。