change log ---- 2004

HOME | What's New > 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2009 | 2010 | 2011

2004年11月7日

バロウズと『フールズ・メイト』:Part 3」を更新。『裸のランチ』新装版の項に文庫版の話題を追加し、ついでに『GS vol.4』の写真も載せた他、細かい修正。


2004年8月12日

「本あれこれ」コーナーに『黒後家蜘蛛の会』を追加。たまに「あのゲストが出てくるのは何巻の何て話だっけ?」とか「×××のネタを使ってたのはどの話だったかな」と悩むことがあるので、備忘録を兼ねてリストを作った。ネタの詳細まで書くわけにいかないのがもどかしい。なので、その部分には適当に虚実が入り雑じっている可能性がある。


2004年6月11日

「本あれこれ」コーナーに『2004年版文庫解説目録』を追加。ちくま文庫/ちくま学芸文庫で新たに品切になった本を抜き出してみた。

バロウズの本」に、文庫化された『ソフトマシーン』(河出文庫) を追加。案外薄い本だったことを再発見 (文庫本文は207ページ、ペヨトル版では182ページ)。「今回、文庫化にあたっては大幅に訳文に手を入れ……と思ったが、実際にチェックしてみると大幅にまちがっているところはまるでなく、細かい些末な訂正にとどまった」 (山形浩生「文庫版にあたっての付記」、219ページ) とあり、既刊の『裸のランチ』『ジャンキー』のような目立った改訂はない模様。初版 (オリンピア・プレス版) に関する情報等が補充されている。気になったのは以下の部分。

また蛇足ながら、浪速書房版について。その後、同じシリーズでミッキー・ダイクス著『裸のランチ』なる一冊を入手した。これは著者紹介にはバロウズの経歴が使われているが、実際の小説の中身はバタイユ『眼球譚』である (同上、222ページ)。

ミッキー・ダイクスの『裸のランチ』なら、ぼくも持ってる。タイトルに釣られて買ってパラパラめくってみて、バロウズとは全然関係なさそうなポルノだったんで読まずに放ってあった。そうか、中身は『眼球譚』だったのか──あっちも未読だから気付きもしなかった。ただ、手元にある本の版元は浪速書房ではなく戸山書房 (水谷次男訳、1972年)。「禁断の文学」というシリーズの一冊である。改めて目を通してみると確かに中身は『眼球譚』(を加工したもの) だから同じ小説だと思われるが、浪速書房版を再刊したものなのだろうか。何やら思わせぶりな冒頭部分は印象に残っていた。

猫の眼の輝きは、私の生涯の基本の原点になる。それは、ランチの中の卵でもある。
これからの長い物語は、そのランチの中の卵を、結局どうして得たかということに尽きるのである (9ページ)。

『眼球譚』にはこれに相当する箇所はない。タイトルに合わせて付け加えられたのだろう。おしまいの方には、この導入部に対応した締めくくりの文章もちゃんと挿入されており、なかなか芸が細かい。


2004年4月5日

「本あれこれ」コーナーの『 月世界旅行』に加筆。索引として抜き出す項目を増やした (約500)。筆者の興味が科学史や観念史に偏っているので、戦争や政治関連の註から選んだ項目は少め。


2004年2月26日

ファイルの構成を一部変更し、編集日誌の過去ログを整理した。各年ごとの日誌のファイルサイズはこうなってる。

年   Size
1998   4970
1999  18546
2000   9257
2001   8556
2002   7248
2003   7862

サイズが更新頻度に比例するとは限らないが、1999年分だけが突出して大きく他は似たり寄ったり。「はて、1999年には何をやってたんだろう」と見てみると、本のコーナーが比較的熱心に更新されているのに加え、現在ではすっかり等閑に付されてる「Macintosh で NetBSD」「Macintosh でアラビア語」に時間を費していた。懐しい。


2004年2月21日

本あれこれ」コーナーにヴェルヌの『月世界旅行』を追加し、何冊分かを更新。カント、メーテルリンク、ボルヒェルト他。主にデータの補足 (収録作品一覧や目次を載せてみた)。


2004年2月15日

1月30日に悩んでた問題は解決。ハヤカワ文庫の『ペイチェック』にはやはり原本があった。本屋で洋書の棚を眺めてたら "Paycheck" ってタイトルのハードカバーを発見。「これはもしや」と中身を調べると、ハヤカワ版と収録作品も順序も一緒。発行元はゴランツだった。なので英国版。英国の Amazon で検索したら出てきた (日本の Amazon でも見つかるが、何故か「ドイツ定価」(ユーロ立て) で表示される)。これ、米国版もあるんだろうか。


2004年2月11日

日本語ページのいくつかのファイルが文字化けしてるのに気付き、修正。Emacs でのHTML編集用に使ってる yahtml の設定をチェックしてなかったのが原因。文字コードをEUCにしてファイルを開くようになってた (Plamo が用意してくれる「.emacs」の当該部分を見逃してた)。METAで「charset=iso-2022-jp」を指定してるにもかかわらず、ファイルをEUCに変換・保存してしまってたわけだ。以下のように変更。

(setq yahtml-kanji-code 2) ; 1=sjis, 2=jis, 3=euc

常用しているw3mでは特に異常もなく表示されてたので、たまたまMozillaで開いてみるまで気が付かなかったという御粗末。


2004年1月30日

ディックの本」に、『ペイチェック』(ハヤカワ文庫) を追加。映画公開に合わせた短編集だが、新訳が一つもないのでがっかりさせられる。入門者やコレクター以外の普通のファンにはほとんど有難味はない。ハヤカワ文庫の既刊分で読めないのも3編だけで (「ナニー」「ジョンの世界」「傍観者」)、肝心の表題作も『パーキー・パットの日々』で読めるのだ。そっちのカバーを付け換えて新装版を出せば事は済んだような気もするが、新刊として売り出した方が映画とのタイアップ効果が大きいと見込んだのか。

先行短編集との作品選択のかぶり方、浅倉久志のあとがきの「本書は、その映画の原作である中篇『ペイチェック』を表題作にした作品集で、アメリカでの映画公開に合わせて新たに編集されたもの」(p.573) という記述、版権表記のとこの「Paycheck: Classic Stories」という英題などから、米国で出た本をそのままの内容で刊行したものかと思われる。

調べると、米国でも "Paycheck: And Other Classic Stories" という似たようなタイトルの本が2003年9月に出てるが、これは "The Collected Stories of Philip K. Dick" の第1巻を改題したもので今回のハヤカワ版とは別物だ。他にそれらしいものは見つからず、もし早川の独自編集だとすると何故「アメリカでの映画公開に合わせて」編まなきゃならんのか疑問だし、どうもよくわからない。


HOME | What's New > 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2009 | 2010 | 2011
Copyright (c) 2003-2005 KIWADA Kats-Hiro
Last Modified: Jan 27, 2005