Einsturzende Neubauten

何者か、に関する紹介的な説明は省略してあるので、と りあえず公式サイトファンサイトを参照のこと。

ここでは、通常のアナログ盤やCD以外の周辺アイテムとその記憶について 書きます。

Cassettes
Stahl "Stahldubversions"
RIP OFF (RIP 6), 1982.

初期のスタジオ音源集。自主製作っぽいチープなパッケージ。

ブリクサの声がオフ気味で直線的な獰猛さは抑えられ、ムーディな音響派 ノイズのようにも聞こえる。

入手したのはかなり後。レコード屋のジャンク品コーナーに安く転がって いた。バッタもんかも知れない。

2 x 4 "2 x 4"
ROIR (A-133), 1984.

1980-83年のライヴ音源集 (ベルリン、ハンブルク、アムステルダム、ベル ギー) 。

『Fool's Mate』1985年1月号 (通巻 41号) に載った感動的なレビューが忘れられない。

「音楽的にみてしたたかに傑出した内容だ。……。全と無の間で音は白熱 し、ハーモニーは砕け散り、リズムはパラメーターであることを放棄してある 種の悪魔的な狂躁状態を生む。ペスト患者が黒く変化する身体から超絶的な叫 びと力と舞踏を外界に向けて爆発させるのと同じように、あらゆる組織が崩れ 落ち、結び目が焼き切れ、あたかも物質が超小の単位=力へと回帰するそのプ ロセスの凝縮にすべてが賭けられているかのようだ」(北村昌士、98ページ)。

過剰な観念が溢れ出し、当時のノイバウテンに期待/投影されていたもの の大きさが窺い知れる美しい文だった。確かに生々しい演奏だが、到底こんな 風には聞こえない自分の非才を呪ったものである。

Books
Halber

『半分人間』
WAVE (発売:ペヨトル工房)、1985年、1980円。

同題の映画 (監督:石井聰亙) のサウンドトラックを収録したカセットブッ ク。一応、カセットテープ=1200円、ブックレット=780円 (分売不可なんで 意味なし)。ブックレットの方は32ページのぺらぺらなもの (平井正「沸騰す るベルリンの文化状況」ってエッセイと歌詞対訳)。

同時期に、映像の方もレーザーディスク (5800円) とヴィデオ (9800円) で発売されている。金なかったし、再生装置も持ってなかったから買えなかっ た (後述の『対建築戦略』で安く入手)。VHSだけじゃなくBeta版も用意されて るところに時代を感じる。

音の方はすっきりと整理され、随分聞きやすかった。

Pain

Klaus Maeck, "Hoer mit Schmerzen, Listen with pain"
Freibank, 1989. Printed in Germany.

雑誌記事やインタビュー、歌詞、ブリクサの落書き、ディスコグラフィ等 をまとめた、写真一杯の資料本。ドイツ語と英語。「Big in Japan」という章 があるので、一部日本語 (初来日時のポスターやミーハー系のファンジンの誌 面が載ってる)。124ページ (含表紙)。

ノイバウテンについて何か気が利いたことを書こうとするなら、手元にあ ると大変便利。

1997年に増補版が出たらしい。25ドル程で入手可能。

EN

Andrea Cangioli, "Einsturzende Neubauten"
Stampa Alternativa/Nuovi Equilibri, 1993, Lit. 20000. Printed in Italy.
with mini-CD [ 1: Nag nag nag / 2: Wuste (Ballet version) ]

イタリアで発行された資料本。長文インタビュー、歌詞、ディスコグラフィ 等。伊英対訳 (歌詞は、独伊英対訳)。写真多数。96ページ。2曲入3インチCD 付。2万リラ。

上の Maeck本とこれは、ノイバウテンに関する基本資料ということになっ ている模様。特に初期のディスコグラフィについては、どこを見ても大抵この 2冊が典拠に挙がってる。インタビューも大ネタ小ネタの宝庫だ。

ちなみにイタリア語ではバンド名が「Edifici Nuovi che Crollano」となっ て、イメージ丸潰れ。

Video
Liebes

"Liebeslieder"
Studio K7 (021), 1993.

Directed by Klaus Maeck & Johanna Schenkel
approx. running time 100 minutes

  • Prolog 1990/1993
  • Die Interimsliebenden (Video) 1993
  • Stimme frisst Feuer 1982
  • Einsame Woelfin 1981
  • Armenia 1990/1993
  • Hoer mit Schmerzen 1981
  • Der Tod ist ein Dandy 1986/1993
  • Headcleaner 1993
  • Ein Stuhl in der Hoelle 1990
  • Sehnsucht 1982/1990
  • Letztes Biest (am Himmel) 1986/1993
  • DNS-Wasserturm 1990/1993
  • Wueste 1993
  • Sand 1985
  • Salamandrina 1993
  • Blume (Video) 1993
  • u.a.

ライヴ (1981-1993) やインタビュー、ヴィデオ・クリップも収録したドキュ メンタリー。英語字幕入り。

Etc
SAA

『対建築戦略』
アルファ・レコード (ALZB-9/10/11)、1991年、 7000円。

「来日記念盤」としてリリースされた、3枚組CD、VHSカセット、ブックレッ ト同梱の徳用セット。この頃のノイバウテンは充分商売になった。

  • CD:『Strategies Against Architecture』(1984) と 『Strategies Against Architecture 2』(2CD, 1991) を収録。未発表音源入 りの編集盤。定価は付いてないが、引き算するとこれが4200円。
  • VHS:石井聰亙監督の『半分人間』(1985)。一応定価1800円。
  • 本:128ページ。年譜、ディスコグラフィ、歌詞対訳、インタビュー (ブリクサ、F.M.、石井聰亙)、写真多数。「THIS BOOKLET CONTAINS PHOTOS+DESIGNS ORIGINALLY PUBLISHED IN KLAUS MAECK'S BOOK "LISTEN WITH PAIN"」という断り書きの紙片が挟んである。Maeck本からたっぷり拝借 (ディ スコグラフィなどは丸ごと複製) してるのに、危うくクレジットを忘れかけた らしい。一応定価1000円。

ブックレット以外は他でも入手できたわけで、冷静に考えれば「究極のボッ クス・セット」って程のものではない。ただ、『半分人間』を持ってないファ ンには有難かった。

OBSCUR

『OBSCUR』
Vol.4、1985年、440円。

Klaus Maeck の "Hoer mit Schmerzen" の75ページで、「2ヵ月ごとに集団 でベルリン詣でを行う普通の日本人女子学生達が作ってるメチャおかしい雑誌」 とアレックスに評されている行動派ファンジン。発行地は東京。

この第4号は表紙がブリクサ (表4はマーク・アーモンド)。ブリクサ、ウン ルー、Sprung aus den Wolken (アレックス・ハッケ) のインタビューと写真 が載ってる。ノイバウテン専門誌というわけではなく、Jim Foetus、Lydia Lunch のインタビュー、Psychic TV & Matador、Marc Almond、David J、 S.P.K. のライヴ・レポート等、それからベルリンの特集が組んであり、Die Todliche Doris、Gudrun Gud のインタビューも読めるという豪華な内容。写 真多数。全44ページ (含表紙)。

Brutus

『Brutus』
1984年4月15日号 (通巻86号)、マガジンハウス、500円。

スノッブ雑誌『ブルータス』のドイツ特集。ブリクサの部屋の写真が載っ てるってことで、一部で話題になった。ベルリンのパートの「アンダーグラウ ンドの霊場、クロイツベルクに還れ!」というコーナーで、「魔王の音楽隊 <ノイバウテン>」として1ページ割いて紹介されている。写真 (5葉) に 付されたキャプションが実に面白い。

  • 「菊の御紋が無気味にギラリと輝き、かつての栄光を偲ばせる旧 日本大使館の前に立ちはだかる <ノイバウテン>」(ブリクサとウンルー)
  • 「ブリクサの寝室には焼け焦げたマットが転がっている。逆上し た恋人が、彼が寝ている最中に火をつけたのだ」
  • 「清貧生活をストレートに連想させるベッドサイド」
  • 「乱雑を通り越してカオスとでもいうべき室内である」

他に、Die Todliche Doris、Matador (こちらは見開き2ページ) が登場。

Misc
ticket

1985年京都公演のチケット
主催=スタック・オリエンテーション、1985年、 3900円。

1985年5月に初来日したノイバウテンは、東京2回、京都1回のライヴを敢行。 東京公演は、主催者が会場探しのために「廃虚求む」の広告を 打ったことで知られる (適当な場所が見つからず、結局、後楽 園ホールで)。

京都では、大映の映画村内のスタジオが会場だったこともあり、雑然とし た客席の背後に大魔神の巨大なハリボテ (埃かぶってボロボロ) が安置されていた、というエピソードが有名。


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Last Modified: Apr 1, 2003