(松江市矢田町)T男(40才)
私は足の脛(スネ)に生れつきの軟骨が出ていて、それが段々きつくいたくなってきた。そのうちスネに水がたまる病気になつた。仕事を休むわけにいかず、無理して仕事をつづけている内にお盆になった。昭和五十四年八月二十二日に手術をする予定で、既に入院して手術日を待っていた。時期的に歩けない状態であり、軟骨を切り取ることになっていた。八月十四日のこと、Oさんより、霊験あらたかな府中市の首無地蔵さんのお話をきいた。そしてOさんに道順を詳しく開いて自分で自動車を運転して松江市を出発した。府中市へは初めての土地であったが一回も迷うことなく地蔵堂にたどりつけた。そして一心にお地蔵さまにお祈りした。受付で僅かの奉納をして、お返しにタオルと地蔵のしおりをいただいた。
手術日が伸びて、八月二十七日に診断を受けたら、医者より手術の必要がないといわれた。半月盤がどこかに消え失せたと言う。こういうことが現実にあるのであろうかと我ながら不思議であった。とも角、脛の調子はよいし、以後何ともない。鉄工所つとめも支障なく休むこともない。その後もお地蔵様に本気で何回も参った。最近では子供が首無地蔵へなら行くが、よそへは行かぬという。有難い御地蔵様である。
合 掌
昭和五十八年八月二十三日