「備後府中 首無地蔵菩薩」『礼賛記』第18部>3


『地蔵大菩薩礼賛記』第18部

三、無事出産及行方不明者の発見他


(1)娘の無事出産
(2)十五年間の行方不明者が見付かる
(3)弟の脊髄ガンの好転
(4)バイクでの事故短期間の治癒
(5)胆石の痛み一夜にして治る

(岡山県総社市)M男(74才)

私の首無地蔵信仰は十四〜五年前から始まります。

私はくすりの行商をしています。岡山市の製薬会社のくすりを、中国、四国地方の各家に、家庭薬(タコ印)の置き薬をして年中廻っています。

高知県を二十五、六日間。山口県を十五、六日間。岡山県の大佐町を十日間という風に、殆ど旅をしていますが、お地蔵様のお蔭と申しますか、体も丈夫で支障なく、くすりを各得意先に届けています。その間月始めには必ず夫婦で首無地蔵参拝を欠かしたことはありません。

私はお地蔵様より多くのお蔭を頂き、また人様にもお蔭をもらってあげていますが、そのお礼にと首無地蔵の境内に入ると妻は必ず涙が出るといいます。私はお礼にお地蔵を拝んでいると決まって涙が出ます。またあくびもよく出ます。そして眠くなります。あくびは帰る途中も続き、総社市近くの小田町あたりで止まります。あるいは家に看いて止まることもあります。世話人の方が申しておられましたが、内臓を患っていた人が、お地蔵さんにお願いして、約小一時間、自宅に帰りつくまであくびが出たが、家に着くと同時にぴたりと止りました。翌日入院手術の予定で病院に行くと、再検査の結果、手術の必要ないと帰されました。完全に病状が失せていたと話しておられましたが、あくびはお地蔵さんからのよいお知らせとのことでした。

私は行商のときはいつも首無地蔵の地蔵タオルを医療箱に入れて回っております。首無地蔵尊の霊験のすばらしさは、この十数年の間、身にしみて体験しています。

そのお蔭話の数例をここに記させて頂きます。

(1)娘の無事出産

十四、五年前のことです。娘が嫁に行きましたが、出産の予定日をはるかに過ぎており、中々生まれません。家の者は気をもみ、心配しましたが、どうすることも出来ません。医者は帝王切開をするといっておりました。

私は首無地蔵尊に、娘が無事出産出来ますようにお願いに参りました。地蔵タオルを受け、このタオルをお腹の上にのせるか、眠るときは枕カバーの内側に置いて休むように娘に言っておきました。

娘はその夜眠って三十分経ったころ、夢の中で首無地蔵の姿を見たといいます。府中市に祭ってある首のないお姿と同じであったといいます。

参拝しお願いして三日目に突然出産しました。頭の大きな子供でした。安産で家中大喜びし、私達親夫婦もほっとしました。それ以後行商のかたわら人助けをするようになりました。

(2)十五年間の行方不明者が見付かる

高知県の私の得意先の近所の人で、長男が家を出たまま行方不明になっておりました。そして十五、六年経過しておりました。

私はそれを聞き、何とか探し出せないものかと、日頃信ずる首無地蔵に参り願をかけました。その日も総社市の家に帰るまであくびの連発でした。それから間もなく、始めて高知県の当家に、行方不明の息子から手紙が届きました。「現金封筒で送金してくれ。広島県福山市の加茂局止めにしておくよう。」とある丈で、住所は書いてありません。息子が生きていることが分った丈で当家の親は大喜びしましたが、場所の不明が又心配の種でした。

私は加茂町が分った丈で手掛りになると、人探しに奔走しました。福山市加茂町は首無地蔵のある府中市から東方約四里位の所です。加茂町手前の福山市駅家町の旅館でそれらしい人相の在りかを聞き、町のガソリンスタンド、米屋等を聞いて廻りました。尋ね歩きながら加茂町の山裾の野小屋にぶつかりました。その小屋の中に一人ぽつねんと座していました。全くの偶然でした。民家ばかり探していては絶対に見付からない。全くお地蔵さんのお導きとしかいいようがありません。

「お前ここで何をしている。親父さんが心配しとるで・・・。」
 「親には何も知らせてくれるな。」
と息子はとまどっていましたが、私は早速高知県の親御さんに連絡して来てもらいました。

親は息子の顔を見るなり、いきなり抱きついて泣き出しました。十五年間の心配が一気に吹きとんだ様子でした。

(3)弟の脊髄ガンの好転

横浜に弟が住んでいます。

弟は昨年脊髄ガンを患い、足腰が立たなくなっていました。弟の嫁からの電話で平成八年の正月一杯は体がもたぬとのことでした。

私は早速首無地蔵に参り、地蔵タオルとお地蔵さんの井戸水を受け、横浜に飛びました。日帰りでした。

弟にこのタオルを枕カバーの下に入れて眠るように、そしてこの地蔵水を飲むよう申しておきました。

病状は目に見えて好転し、弟は医者の薬より、兄のくれたクスリ(地蔵タオルと地蔵水と、野菜)の方がよく効くといっていました。スプーンに二〜三杯しか食べられなかった食事が、今では茶碗一杯食べるようになりました。

医者はガン患者で食事がとれるのが不思議であると申しているそうです。二月に又地蔵水と野菜を送ってやりました。平成八年春三月弟は元気になりました。

(4)バイクでの事故短期間の治癒

平成末年の春、総社市の高校生がバイクに乗っていて大事故を起こしました。大怪我で一年間休学の予定とのことでした。

私は知り合いであったので、早速首無地蔵に参り、タオルを受け地蔵水をもらって届けてあげました。四〜五日経つと不思議も不思議、歩けるようになりました。そして首無地蔵にお礼に参られた。その年の夏休みには完全に治癒しました。

(5)胆石の痛み一夜にして治る

平成六年の九月、高知県の行商で南国市後免に行った時でした。その夕方、急に腹痛がし始めました。胆石の痛みのようでした。油汗は出るし、居ても立ってもおられぬ状態でした。早速所持していた地蔵タオルを取り出し、二時間ばかりお腹を押えていました。その間懸命に「おんかかかびさんまえいそわか」を唱えておりました。その中いつの間にか眠っていました。目が覚めると夜が明けており痛みはきれいに失せておりました。全く不思議としかいいようがありません。涙が出るほど有難く、お地蔵様に感謝しました。それ以来一切痛みは起きず、医者にも行っていません。

まだ他にも色々お蔭話がありますが、この二十年問、私の家庭内にトラブルは一切起きていません。首無地蔵の信仰を始めて以来、平穏無事に過ごしています。それまでは家庭の調子が悪く、何かごたごたが起きていました。

家も新築出来ました。タンス他の家具は首無地蔵のある府中市(家具の産地)で一切を整えました。妻はよく朝方お地蔵さんの姿を見ます。丸い顔で、線を引いたような御目、ニコニコされふっくらとした奇麗なお顔であるといいます。眠れぬ夜は地蔵の真言を唱えると御姿が見えるといいます。誠に誠に慈悲深い、偉大な首無地蔵様と申し上げるほかありません。

ありがとうございます。
  おんかかかびさんまえいそわか

(平成八年七月二日)