@ 材料の吟味 | A 製材 | |
適した桐の丸太を選び仕入れます。木目の間隔が狭い成長の遅い桐材が高級品になります。 | 丸太を板に製材します。丸太の背の部分も無駄なく小割りして使います。 | |
B アク抜き | C 天然乾燥 | |
水槽に2〜3週間漬け、水は毎日汲み替えながらアクを抜きます。この工程を怠ると製品になった後で黒ずみます。 | 半年から2・3年、天日や雨露にさらし木性を落ち着かせます。 | |
D 天然乾燥 その2 | E 板矧ぎ | |
前板になる良質の柾目材は、一枚一枚専用の棚に差してきちんと管理します。 | 板と板とを矧ぎ合せて裏板などの幅広の板を作ります。 | |
F 組み手加工 | G 本体の組立て | |
接合部の強度を高めるため、蟻組みなどの組手加工を施します。 | 接合箇所に膠(にかわ)を塗って接着し、タガネで締めて固定します。 | |
H 木釘止め | I 砥の粉塗り | |
引出しの底板や裏板は木釘で止めます。木釘は鉋掛けもでき、再生しやすくなります。 | 用途に応じ、砥の粉やヤシャブシなどを表目にを塗り薄く着色します。 | |
J 焼き桐加工 | K 浮造り | |
真っ赤に熱した鏝(こて)で桐の表面を焦がし、焼き色を付けるとともに木目に凹凸を強調させます。 | カルカヤの根を束ねた「うづくり」でこすり、木目の凹凸を浮き上がらせます。 | |
L 金具付け | M 摺込み | |
扉の蝶番や把手、鍵座などの金具類を取り付け、最終仕上げを行います。 | ゆるくなく、きつくなく引出しがスムーズに出し入れできるよう鉋で微調整します。 |
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