
ふな だんす
船箪笥
年代 : 江戸時代
素材 : 欅、内部=桐
寸法 : W36×D44.8×H41.5cm
【解説】
船箪笥は、江戸時代から明治にかけて我が国の輸送手段の中心だった北前船とか千石船と呼ばれる商船に積み込まれて使われたもので、狭い船内や携行にも便利なように小型化され、荒海にも耐えられるよう頑丈な木組みと鉄金具で保護されている。
また、船の利益は莫大なもので、船主の富と権力の象徴として装飾性の強いものが多い。
船箪笥には、商取引に必要な帳面、金銭、印鑑、筆、硯などを収納していた懸硯 (かけすずり) や帳箱 (ちょうばこ) のほか、羽織袴などの衣裳を入れた半櫃 (はんがい) などの種類がある。
写真は、懸硯と呼ばれるタイプで、一種の手提げ金庫の様なもの。中央には帯金具が十文字に交わり、上側には持主の定紋が付けてある。他にも透し彫り金具や大きな錠前、蝶番などが扉全体を覆い尽くし豪華である。外側は堅い欅材が使われ、内部には総桐製の抽斗(ひきだし)と隠し箱が仕込んである。
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