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シーン17メルカード(市場)(p33〜34)

0)旅人は メルカード(mercado:市場)へやってきました。日本では、市場はスーパーなどの大型店舗に押されて、ほとんどの地域で衰退していますが、スペインでは、全国各地に残っていてにぎわっています。
その様子は
【お出かけ写真集:スペイン・メルカド編】
http://www.asianozakkayasan.com/spainmcd.htm
スペインフォトギャラリー「メルカード」編
http://www.h2.dion.ne.jp/~escoba/spainF/index.html
どこのメルカードでしょう。パブロ・カザルスの像があるので、バルセロナに戻って来ているのかも知れません。また、首都マドリードが他のシーンでも出てきませんから、ここがマドリードのメルカードの可能性もあります。(それにしても国名不詳の第1巻は別として、首都が描かれないのは初めてです。マドリードには世界遺産をはじめいっぱいネタがあるはずですが)
上部に描かれた建物がヒントかも分かりませんが・・・決め手に欠けます。、安野さん自身特定の市場ではなく市場を表現したかったのかも知れません。
1)左上 フラメンコのポスターが2枚貼ってある前を、男女が歩いています。
2)ベンチに座った4人が、周囲の人達を見ながら話しています。
3)おじいさんと少女が歩いています。
4)何の建物でしょう入り口の階段に6人の人が立ったり座ったりして、通る人を見ています。
5)観光用の馬車が2台待機しています。やはりかなり大きな街のようです。
6)魔法使いのおばあさん(前のシーンでは掃除をしていました)が、空飛ぶ?箒を売っています。
7)子どもが、お母さんに箒をねだっています。
8)広場の向こうでは、すでに買った子どもが箒にまたがって遊んでいます。
ひよっとして、本当に空を飛んでいたりして。
9)お巡りさんに地図を出して質問している人がいます。観光客でしょうか。これから、市場を見学するのに、どこへどういったらいいのか分からないようです。

10)肉のかたまりを吊した店があります。ハモン・セラーノ(スペイン語:Jamon Serrano)やハモン・イベリコと呼ばれる生ハムです。スペインでハム(ハモン)と言えば、生ハム「ハモン・セラーノ」を指すそうです。日本の生ハムに比べてじっくりと熟成されたハムで、噛むほどに肉の味が出てくるのだそうです。生ハムは煮たり焼いたりしてありません。
骨付きの足をそっくりハムにして吊してあります。これを薄くスライスして食べるようです。
ちなみに、ハモン・イベリコは、スペイン固有種で、ドングリを食べて育った「イベリコ豚(黒豚)」を使って、さらに長期間熟成させた高級品です。
11)生ハムが好きな人が多いようで、たくさんの人が店をのぞいています。子どもを二人連れたお母さんは、二人に買うようにせがまれているようです。
12)買い物に気をとられていたのか、女性がひったくりにあって、返しなさいと手を上げています。となりでは、男性が驚いていますが、追いかけようとしていません。
13)かばんを持って逃げているのは、どうも子どものようです。
14)大きな体重計に、とりわけ太目の女性が乗って量っています。
15)四角なビンに色とりどりのものがあって、小さなスコップのようなものですくうようになっています。台秤りがあるので、量り売りしているようです。何でしょうか?香辛料ではないかとの説があります。台秤の前でビンに手を置いて話しているのが店主でしょうか。
16)大きなトロ箱を5つも担いだ男性がいます。
17)女性も負けずに、4箱頭の上に担いでいます。
18)3人の女性が立ち話をしています
19)松葉杖をついた男性がいます。怪我をしても、メルカードにはやってきたいのでしょう。
20)隣は 果物を売る店のようです。パイナップル、メロン、ナシ、バナナ、・・・
21)果物屋さんは女性客が多いようです。杖をついた人もいます。なにか指差しながら話している人の相手をしているエプロンの女性が店主でしょうか。赤い丸いもの(姫りんご?)を見ている人。子どもも紫の粒粒の前にいます。これはブドウでしょうか。
22)丸い屋根の屋台は、コーンがあって、アイスクリーム屋さんでしょう。
23)アイスクリーム屋さんには、子ども客が多いです。お店の人の背後に寄り添うようにたっている男の子、反対側の女の子、お母さんに連れられた子どもたちがいます。
24)スカーフをした女の人が覗き込んでいるのは、食器屋さんでしょうか。ずん胴の鍋、大きな水差し、ポット、ビンでしょうか。
25)黄色の服の人は、手を後ろに組んで、通り過ぎながら商品を見ています。
左の灰色っぽい服の男性と話しているのかも
26)手前の茶色の服の人と隣でエプロンの紐が背中でクロスしている女性が店主夫妻でしょうか。
27)隣は服屋さんですが・・・。中央にあるのは、下着でしょうか。それとも水着でしょうか。いろんな人が取り巻く中を、駆けている子どもがいます。迷子になったのでしょうか。
28)緑の縦じまの前に立って、女性の相手をしている白シャツの男性が店主でしょうか。
29)緑のスカートの女性は、大きな襟のついた服が気になっているようでう。
30)カバンやさんの店主は、ハンドバックを右手に持って進めている黒い帽子のひとでしょうか。ハンドバックや旅行カバン大小とりそろえています。小さいのは財布でしょう。そして、ギター(チェロ?)ケースもあります。
31)店主の後ろでは、二つのカバンを持ち比べている女性がいます。
32)カバン屋さんに声をかけられて、店の商品を見ながら話している人がいます。
33)カバン屋さんの右側の女性は、乳母車を押しているのでしょうか。その右の男性は、キャスターつきのカバンをひこづっています。その男性と話している麦藁帽の人は、自転車を押しているのでしょうか
34)フラメンコの衣装を売る店の前では、それはないだろうというくらい大きなパンツを売ろうとしています。確かに大柄の女性ではありますが。「これならいくら食べても大丈夫」とか言っているのかな。
35)ポシェットを肩から提げた男性がいます。
36)右下の人は、服というより大きな布(テーブルクロス)を売っているようです。
37)フリルのついたフラメンコドレスを選んでいる女性がいます。その人についている白い服の人も店員さんのようです。やたら、働いている人が多いですね。
38)隣のテントも、女性服の店のようです。服を見ている女性二人の後ろで、腰を落とすようにして話しかけているのが店の人でしょうか
39)オレンジのスカートの人と向こう向きに立っている女性。腕を組んでいる男性とオレンジの服の男性。それぞれ話し込んでいます。
40)量りの前に立って、両手に何か緑のものを持っているのは、八百屋さんの人でしょう。誰に話しかけているのかな?乳母車を押しているお母さんでしょうか。
41)野菜類は、カボチャ、大根、タマネギ、・・紫色のナス?の前で茶色のかたまり?を絵編んでいる女性も店の人??
42)トロ箱を抱えてこちらに向かって歩いている男性がいます。
43)八百屋さんの向こう側でも、話が弾んでいますが、何人かの人が気にしている見ている先には・・・例のシスターの二人ずれです。

44)色とりどりの商品も並べて、何を量り売りしようというのでしょうか。チョコレートやキャンディーではないでしょうか。
45)秤りのところで、女性のお客さんに話しかけているのが、店主でしょうが・・・服装が変わっています。旅人の色違いの服のようです。
46)隣の女性服の店で、白い服を売ろうとしているおじいさんが店主でしょうか。それにしても、この店はどういう品揃えなんでしょうか。右端に、キングサイズのレオタードがありますが。大きな体格の人にも、配慮?してあります。

47)チーズ屋さんがあります。切り分けたものや、丸のままのチーズもあります。
こうしたチーズは大きさが決まっているようで、別のものの大きさを示すさいの尺度になるようです。ドン・キホーテの物語の中でも、チーズを尺度にする場面がありました。
48)並べられたビンには、蜂の絵が描かれているようです。蜂蜜のようです。これまで、ミツバチの巣箱が何度も出てきましたから、その関係もあるのでしょう。
49)蜂蜜のビンの下には,犬が寝転がっています。その相手をするように、子犬がいます。
50)オレンジの台にずらりと並んでいるのは、ワインのようです。ワイングラスもありますから、ここで飲めるのでしょう。この一帯は、男性客が多く取り囲んでいます。早速1本手を出している人もいます。
スペインでワインといえば、ワイン袋を上に掲げて高いところから口をつけずに一気に流し込むパターンがあると思うのですが、そんな人はここにはいないようです。
51)隣の丸いテントの店は、店主がコックさんの帽子をかぶっています。食べ物を出しているようですが・・・フランクフルトソーセージでしょうか。大きいなあ!
52)たくさん積まれたトロ箱を整理している人がいます。
53)魚屋さんがあります。ここはテントではなくてしっかりした屋根がついています。大きな魚を持って、元気よく売っています。相手は少しのけぞってます。
54)お母さんは魚に触って確かめているのかな
55)台車でトロ箱を押してゆく人もいます。
56)お客は女性が多いようですが、杖をつたおじいさんがいます。
57)手前の台は、脚が中央に1本だけで、シーソー状態です。品物を並べている人は前かがみで体重をかけていますが・・・がたっとなって、大騒ぎの展開とか。並べているのは、サザエのようなものでしょうか。

58)上からつるされている、赤いものは何でしょう。唐辛子のように見えますが・・・。魚屋で売ることもあるのでしょうか
59)首にかけた紐で板を前において何か白いものを持って歩いている人がいます。この人何なんでしょう。街頭署名を集めているのでしょうか。(カザルスの像の近くですから)戦争反対の署名とか。
60)チェロのカザルスの銅像が建っています。バルセロナ出身ですしバルセロナのシーンにもありました。というわけで、ここは、バルセロナのメルカードかもしれません。
61)カザルスは国連で「鳥の歌」を演奏した後で、「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース(平和)と鳴くのです」と話しています。隣の屋根にたくさんやってきている鳥たちもピース・ピースと鳴いているのでしょう。
62))カザルスの銅像の下に、板に工具のようなものを並べて売っている、オーバーオールの男性がいます。何を売っているのでしょうか。
63)銅像の台座の下がごみ置き場になってしまっています。台車に乗せてごみを持ってきている人もいます。
64)カザルス像の向こうは、生地屋さんでしょうか、店の前ではいろんな人が話していますが、どうも買う気はないようです。
65)緑の台の上は、靴屋さんのようです。ブーツが多いですね。短靴もあります。見ている人はいますが、店主がいなように思います。
66)本屋さんがあります。椅子に座っているのが店主でしょう。横で腰に手を当てて見回している人がいます。向かい側には、立ち読みしている人もいます。
67)右上 テントの下はカフェのようです。市場見学に疲れて一休みでしょうか
68)観光馬車の二人は、結婚式のシーンの二人?ちょっと年をとりすぎているか?
69)台車に荷物をたくさん積んで運んでいる人がいます。
70)こちら側にも、テントの下がカフェになっています。おきゃくさんはいるけど、ウエイターさんが、見えません。
71)路地の向こうから歩いてきている人がいます。脇に、大八車がおいてあります。スペインではなんと呼ぶのでしょう。

72)左下 路地を自転車を押している人がいます。後ろの荷台には、ラッパ(ホルン)のマークがついています。これは、郵便馬車のラッパで、ヨーロッパ各地で使われる郵便局のマークです。
ちなみにスペインの場合は王国ということで、左の写真のように、上に王冠が乗っかっています。ちなみに郵便のシンボルカラーは、赤ではなくて黄色です。
郵便屋さんは、牛追い祭りでの初登場以来、4度目の登場です。
73)屋根の上を、二匹の猫が歩いています。
74)屋根の上に草が生えています。手入れを怠るとこんなことが起こります。スペインでもあるようです。
75)腰に手を当てたおじいさんが歩いています。
76)二人ずれの女性が、旅人とすれ違ったばかりです。違和感を感じないのか、二人は気にも留めていません。
77)旅人の少し前の壁に、十字架が埋め込まれています。
78)手前の中庭風のところは畑になっています。男の人が耕しています。
後ろには、鶏が遊び、のんびりした雰囲気です。(又ニワトリです)
79)犬を連れた女の人見ています。耕している男性に比べて、ずいぶん体格のいい女性です。スペインにはこんな、体格のいい女性が多いのでしょうか。
80)壁をはさんで、ここにも洗濯物が干してあります。
81)犬小屋があって、犬がいます。例のピカソの犬でしょう。
上に書いたように、ここがどこのメルカードであるか、特定する情報がありません。ただ、他の国の文化を思う場合、国ごとに単一なものに感じてしまい勝ちですが、日本も北海道から沖縄まで気候風土が違い、食の文化も多様です。スペインもまた国内に多様な食文化を抱えていて、地方ごとに食材も違えば調理法も異なります。メルカードも地方ごとにその姿を変えるのでしょう。安野さんはあえて、ここではどこの地方と特定しにくいように描かれたのかもしれません。
メルカードは、単に食材を手に入れる場所であるだけでなく、地域の人々の情報交換の場であり、社交の場でもあるのでしょう。このメルカードに描かれた人々も、いっぱいおしゃべりをしています。これが「正しい」メルカードの楽しみ方なのでしょう。



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by forest-doorさん 「ゲルニカ」はスペイン、バスク地方のゲルニカという町が爆撃されたニュースをピカソが聞いて、描かれた作品です。 私がスペインの絵で一番初めに思い出すのはこの絵です。 白と黒を基調とした大作で、この絵を目の前にしたときは、私たちのいる世界そのものが白と黒の世界になり、何もかも爆撃で失われてしまったかのような感覚が襲ってきたのを覚えています。 そして横長の画面の上では視線が右から左へと移っていきます。 左向きの顔、左に差し出されたランプをもった腕。馬もねじるように左をむいて、いなないています。そして牛も左を向いています。 左側に何があるというんでしょう? 爆撃のあと、泣き叫び、涙にくれる人や動物、色が失われてしまった世界。そんな世界の行き先、たどり着く先が絵の枠外の左側にあるような気がしました。 それは、この絵を見ている一人一人にかかっているのだ、とピカソが言っているような気がしてしょうがありません。 私にとっての「ゲルニカ」。 それは「行われてしまった愚かな行為。この惨劇を繰り返すのか? そして、その先は…?」こんな疑問の声が聞こえてくる絵なのです。 |



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by forest-door さん ゴヤは王室のタピスリー工場の下絵書きをしていました。この作品もタピスリーのための下絵ということです。 題名にあるようにわら人形を布で跳ね上げて遊んでいるところですが、絵本に描かれた絵ではわら人形が絵を抜け出して、さらに高く上がっています。 そして絵の前には布を広げている女の人たち。さて、このわら人形、どちらに落ちてくるんでしょうね? 今回初めて知ったのはこの絵にインスピレーションを受けて作られた曲があるということ。 スペインの作曲家であるエンリケ・グラナドスが作った「わら人形 ゴヤ風な情景」という曲です。 グラナドスは、「藁人形は所詮女達に弄ばれる男というものの宿命を象徴しているのだ」と言っていたのだとか。 |







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by forest-door さん 最後にP.36左上、レンガ色の三角屋根の塔がありますが、ロボットの顔みたいに見えませんか?光や空気を入れるための小さい穴(?)が目で、縦長の窓が鼻、仕切りの線が口。三角帽子をかぶったロボットくんに見えてしまいます。 |

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by forest-doorさん カテドラルは何回か改築を繰り返し、現在のものは11-13世紀につくられたものです。 はるか彼方から旅してきた巡礼者たちを迎える正面入り口の「オブラドイロのファサード」は荘厳に満ちています。 「オブラドイロ」とは「黄金に輝く傑作」の意味だそうです。巡礼の最後にこのカテドラルを見上げ、中で聖ヤコブ像に対面するときの巡礼者たちの感嘆や歓喜のため息が聞こえてきそうです。 |


