しまなみ海道

瀬戸内しまなみ海道を歩く



1999年4月22日から3日間の「瀬戸内しまなみ海道国際スリーデーウオーク」に参加しました。
5月1日に開通した西瀬戸自動車道「しまなみ海道」を、開通前に尾道から今治まで歩いて瀬戸内海を渡るイベントで、 「しまなみ海道」そのものは全長約60KMですが、これは「日本歩け歩け協会」が主催するもので、 島を迂回して1日40KM 歩き、3日間で120KM歩くものでした。


4月22日朝、尾道駅前に集合して、6時からスタートなのですが、私は遅れて、6時45分にスタートしました。
まず尾道大橋(全長385mの斜張橋)を渡り、隣の新尾道大橋へ入り、新尾道大橋を往復して、向島に渡ります。
向島から因島大橋(全長1270mの吊り橋)は、2段橋で上を自動車が走り、歩行者、自転車、バイクは下を通ります。 そして、欄干には金網が張ってあって、金網越しに景色を見ることになります。 ちょっと金網が目障りですが、青い海に因島の白い灯台が目に鮮やかでした。
因島に入りました。戦国時代に勢力を誇った村上水軍の本拠があった島です。
ここでは、桜が残り、藤の花も咲いていて、海沿いの道を沖の島々を眺めながら歩きました。 しばらくすると、おじいさんが八朔を「お接待」して下さいました。歩き遍路ではよくあることのようですが。 嬉しかったですねえ。
それから、島を縦断して、ふと振り返ると「因島水軍城」が見えました。
12時30分にお弁当渡し所であり、チエックポイントである芸予文化情報センターに着き、お弁当をいただき、 先程いただいた八朔を食べましたが、とても美味しかったですよ。
1時5分に出発して、生口橋(全長790mの斜張橋)を渡り、耕三寺で有名な生口島です。
この生口島には、以前二度訪れています。そして、耕三寺を拝観した時、近くの土産物屋の方が「生口島は耕三寺のお陰で過疎にならずにすんでいます」 とおっしゃっていました。また昨春、平山郁夫美術館が開館した時、特別展を見るために来ています。
海沿いの道を進みます。
今日のゴールのベルカント・ホールは、耕三寺や、平山郁夫美術館の近くですから、 見当はつくのですが、40キロの道程はやはり長いです。4時5分にベルカント・ホールにゴールし、40キロの完歩証をいただくことができました。

私は、宿は生口島にあるものと思っていましたのが、この辺りは宿は少なく、今夜の宿は尾道だそうで、耕三寺や平山郁夫美術館を訪れるのを楽しみにしていたのですが、バスが用意されていて 、バスで、すぐ、また尾道まで帰ったのでした。
夜、豆ができているのではないかと思ったのですが、できていませんでした。宿は温泉でしたから、ゆっくり足を揉み解して休みました。

23日は、朝3時に起きましたら、雨が降っています。雨具を着て、4時35分にバスが迎えに来て、 5時の高速船で生口島まで行きました。
雨の中、ベルカント・ホールを6時35分にスタートしましたが、足が痛いです。完歩できるか心配に なりました。
海沿いの道を歩きながら、右手に「ひょうたん島」が見えます。NHKの「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった 島で、ちょうどひょうたんを海に浮かべた感じです。
広島県と愛媛県の県境の多々羅大橋(全長1480mの世界一の斜張橋)へ 向かいました。
1時間ほど歩いていますと、雨が止んできて、多々羅大橋を渡る時は完全に止んでいました。
渡ると、愛媛県の大三島です。大山祇神社の前を通り、この神社には大きな楠があり、国宝や重要文化財の武具類がありますから 、参拝したいのですが、先が長いものですから、頭を下げて通りました。
11時に大三島保健センターに着き、お弁当です。
大三島橋(全長328mのアーチ橋)を渡り、天然塩「伯方の塩」の伯方島です。
伯方SCパークがゴールですが、そこまでは伯方島を半周する感じで、道が長く、もう疲れ切って歩いていますと、中年の婦人がお盆を 持って出て来て「どうぞ」と差し出して下さいました。見ると太鼓焼きです。お礼を言っていただきますと、 それは焼き立ての熱々で、餡がいっぱい入ったものでした。ほんとうに嬉しく、 美味しかったです。
明日渡る伯方橋の下を通って、4時10分にゴールしました。
この日は、伯方の民宿が宿舎で、鯛、平目の刺し身、カサゴの煮付けが美味でした。

24日は、6時の集合時間に間に合って、6時5分にスタート。伯方・大島大橋を渡ります。 これは、身近島をはさんで伯方橋(325mのけた橋)と大島大橋(840mの吊橋)からなっています。
渡って、能島村上水軍の拠点であった大島に着きます。 近くのカレイ山展望台で、周りの景色を眺めました。大島大橋の向こうには多々羅大橋も 見え、素晴らしい眺めです。
吉海町バラ公園に10時15分に着き、ここでお弁当です。残念ながらまだバラは咲いていません。
11時に吉海町バラ公園を出発して、12時に、三つの吊り橋で構成される世界初の三連吊橋、 来島海峡大橋に着きました。
今日、今治から渡ってくる10キロコースの人々と出会い、大変な混雑になりました。 こちらは家族連れも多いです。
3時に、ゴールの今治市営球場に着きました。
記念撮影をして、完歩証書をいただきました。
無事、本州から四国へ歩いて渡ることができたのでした。
その日は、今治のホテルに泊まり、翌朝、今治港から尾道行の高速船で、渡ってきたいくつかの橋と島を眺め、 生口橋の下を通って帰りましたが、海から眺める景色は素敵でした。
この高速船は、「しまなみ海道」が開通すると廃止されるそうです。

それにしても、1日40キロの道程はきついです。 このコースの参加者は「日本歩け歩け協会」の会員が大半でした。
「日本歩け歩け協会」が主催で、協会では距離を競う訳ですから、仕方がないのですが、 「しまなみ海道」自体は、60キロで、瀬戸内海の景色を楽しむため、いくらかの迂回は良いとして、 最初20キロくらいは景色を楽しみながら歩きましたが、アスファルトの道は足に響き、最後の10キロは、 ただ苦行でした。
開通前の貴重な体験でした。